口下手。
口下手でよかった
「それ知ってます」
「分かってます」
「僕ならこうします」
えらそうに、ほんま口だけはよく回る。
でも、いざその場になったらできない。
結果も出ない。
そして言い訳だけは、またよく回る。
口だけ番長。
今はAIに聞けば、大概の知識は一瞬で手に入る。
知っているだけ、語れるだけの価値は、これからどんどん下がる。
知識だけでは戦えない。
知っているのと、できるのは天と地。
語れるのと、結果を残せるのも天と地。
私は昔から口下手だ。
以前は、もっと口が達者ならと思ったこともある。
でも今は思う。
口下手でよかった。
知らんことを偉そうに語らずに済んだ。
できもしないことを「できます」と言わずに済んだ。
やったこともないことを、知った顔して講釈せずに済んだ。
つまり、
口下手だったおかげで、余計な恥をかかずに済んだ。
AIのある世界では、知識なんて簡単に手に入る。
だからこそ怖い。
ちょっと知っただけで、何でも分かった気になれるから。
知識を借りて偉そうにしゃべるな。
その言葉、自分でやったことあるんか?
結局そこだと思う。



