おはようございます。
向こう側
働いて、稼いで、納める。
経営をしていると、それは特別な行為ではなく、
ただ日々の責任として積み重なっていきます。
人様のお役に立ち、
価値を提供し、
その評価として所得を得る。
そして、その一部を税として社会に返す。
この循環の中で、社会は回ってきました。
けれど最近、
「与える側」「与えられる側」という言葉が
必要以上に強調され、
互いの立場が見えにくくなっているように感じます。
頑張ってきた人の努力が当然視され、
支えを必要とする人の事情が単純化される。
その結果、
知らず知らずのうちに線が引かれ、
分断が生まれてはいないでしょうか。
経営者として言えば、
責任を背負い続けることは簡単ではありません。
同時に、
社会には数字では測れない価値や、
努力だけでは越えられない現実も確かに存在します。
大切なのは、
どちらが正しいかを決めることではなく、
その向こう側にある事情や覚悟を想像することだと思います。
与える人がいるから社会は回り、
支えられる人がいるから社会は人間でいられる。
本来、この二つは対立するものではなく、
同じ社会を形づくる両輪のはずです。
線を引く前に、
ラベルを貼る前に、
一度だけ立ち止まって考えてみる。
自分が立っている場所の、向こう側を。
経営者として、
社会の一員として、
今日もその視線を忘れずにいたいと思います。



